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2016年08月15日

全国戦没者之霊 揮毫

日本政府主催
全国戦没者追悼式が、終戦記念日の本日東京九段の
日本武道館で催されました。


戦後、満州から引き揚げてきた母の背負いのかばんの中には
長男の遺骨と、二歳の次男を抱いて帰国の途につきましたが
・・・コレラが多発して長崎湾沖にて上陸待機。
その間に、幼子の次男はコレラに感染して死亡。
栄養失調が原因だったようですね。
ですから、私の兄長男は遺骨、次男はお札で遺骨無しです。
12:00 サイレンと共に老婆は手を合わせて黙祷しました。
戦後71年、我が家の戦後はまだまだ引きずっています。

全国戦没者追悼式で使用されています白木の
「全国戦没者之霊」の標柱を揮毫されている方は・・・・?
全国戦没者之霊 揮毫
1952年新宿御苑で開催された第1回
1963年からは、政府主催で毎年行われるようになり
1993年まで、31回連続して揮毫されていた方は
北海道生まれ東京在住の、金子鴎亭先生です。
創玄書道界理事長として新調和体と称される新しい
表現方法、近代詩文を書の一分野に確立した巨匠です。
後に、「硫黄島戦没者の碑」 「比島戦没者の碑」なども
揮毫されました。
1990年に書道界では二人目の文化勲章を受章されています。

私が若かれし頃、東京に出向き書を学び門を叩いた方は
金子鴎亭先生の息子さん、当時平成の書家と称され42歳で
日展評議員をされていた金子卓義先生です。
2004年創玄書道界理事長 2006年平成18年3月30日、
63歳の若さでお亡くなりになりました。
ところで、全国戦没者之霊
1994年から1998年の揮毫者が調べても不明なんですね?
きっと卓義先生が揮毫されたのでは?・・と思うんですよ。

さてさて
1999年から現在に至って「全国戦没之霊」の標柱を揮毫されている方は
全国戦没者之霊 揮毫
日展理事 謙慎書道会会長、日本書道連盟副会長の
新井光風先生です。

戦後を引きずる私にとって、書を学ぶ者にとって
天覧の額とも称する、「全国戦没之霊」の白木の標柱を揮毫されて
いる方は非常に興味を抱くものです。

その昔、揮毫された鴎亭先生のご子息の卓義先生に師事し学んだ
ご縁こそが、私の唯一の誇りです。

書は心の鏡 心の表現











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